福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアムでは2023年11月5日(日)と2023年11月26日(日) にイベントを実施いたしました。
① 11月5日:第1期Pro中間発表会 / 第1期Grow成果報告会
- 会場 / 協力:LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社
- 日時: 23年11月5日(日) 10:30 – 18:30
時間 | プログラム |
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10:30 | オープニング |
10:35 | 第1期Pro中間発表会(前半) |
①ARお散歩彼女(谷澤,甲斐) | |
②動画によるオンラインゲーム汎用チート検出エンジン(川﨑,安達) | |
11:25 | 休憩 |
第1期Pro中間発表会(前半) | |
①視覚的に効率よくAIの仕組みを中学生からでも学習できるWebアプリ(秋穂) | |
②スライド発表に特化したオンライン会議ツール(栗原,下前,古川) | |
12:35 | 昼休憩 |
14:00 | 「熊本未踏的プロジェクト IPPO」ピッチセッション |
① クラウドコンピューティングプラットフォーム「G-Core(ジーコア)」の開発(荒⽊) | |
② 知能ロボットの普及に向けた産業用ロボットのリユースと知能化の取り組み(漢那) | |
③ アート情報のネットワークをオープン化する情報共有プラットフォーム「ArtDock」の開発(松野) | |
14:20 | 「関西テック・クリエータ・チャレンジ」ピッチセッション |
① LLM によるスマホアプリ利用制限の管理とセルフマネジメント(洲澤) | |
② 周遊型謎解きイベントアプリケーション 【謎ココ】(中西,増井,淺田,和田) | |
③ 観光地のゴミ問題を解決するスマートゴミ箱”gommIT”を開発(内田,岸本,片山,竹崎) | |
④ キーウィを模倣したロボットを開発(高橋,秋吉,髙濱,中村,新江田) | |
⑤ マルチモーダルな感覚刺激を伴うXR音楽ライブシステムを社会実装(清水,永田,的場,森) | |
⑥ 杜氏の負担軽減と品質の向上、目的の風味に合わせた製造条件の最適化(安積,金) | |
⑦ 可視光映像と遠赤外線映像を組み合わせた歩行者追跡モデルの開発(吉原) | |
⑧ 人の寂しさを癒やすXRハードウェアの開発(太田) | |
15:00 | 休憩:同時進行 福岡未踏2期ポスターセッション |
一瞬を3次元再構成するアプリケーションの開発(片山) | |
チームでの役割分担・コミュニケーションに特化してゲーム制作を楽しめるプラットフォーム:GAME Session!(大塚) | |
住所情報を元に三次元的にピンを投影するARアプリケーション:Air-pin(瀧澤,中尾,谷中) | |
15:35 | 福岡未踏1期Grow成果報告会 |
① ScenarioFlow: ゲーム開発におけるストーリー進行実装のための新たなアーキテクチャの提案(齋藤,押田) | |
② 数学問題文を入力とした3Dモデル自動生成システム(尾崎,宮脇) | |
③ 『Orimetry 』作成ライブラリ『 Orimetry.js 』の開発(石山,後藤) | |
16:55 | 休憩 |
17:10 | 意見交換会 |
18:30 | 解散 |
本イベントには80名を超える参加者が集まり、複数のプログラムを実施しました。
まずは1期Proの4チームによる中間発表、2期の3チームによるポスター発表を行いました。多くのチームが実際にデモを動かしながら発表を行い、大変多くのディスカッションを生みました。
次に、他地域の事業者とのコラボレーション企画としてピッチセッションを実施しました。関西方面から「関西テック・クリエータ・チャレンジ」のクリエータ8チーム名、熊本からは「熊本未踏的プロジェクト IPPO」のクリエータ3チームに発表をしていただきました。
そして、1期Growの3チームが成果報告を行いました。3ヶ月の開発期間を終えて出来上がったプロダクト、これまでの振り返り、今後の展望などを発表していただきました。
クリエータ、PMともに他地域の取り組みから様々なことを学んだ、実り多きイベントとなりました。
② 11月26日:第2期中間発表会 / 第3期ブースト会議
- 会場 / 協力:LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社
- 日時: 23年11月26日(日) 13:00 – 18:30
時間 | プログラム |
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13:00 | オープニング |
13:10 | 福岡未踏3期ブースト会議前半(前半) |
① 【Grow】BonsaIoT ~盆栽特化型の育成サポートシステム~(内海、丈野、堀江) | |
② 【Grow】他の人の欲しいものも検索できるサービス『Hosh!』(畑、丹下) | |
③ 【Solve】地域福祉活動に楽しく参加するシステム(石丸、武石) | |
④ 【Solve】歩行速度アップを促すシステム(KEE、Tanaka、Chen) | |
⑤ 【Solve】消防団員の情報管理と消防団応援の店事業における円滑フロー、災害情報共有ソフトウェア(瀧口、吉田) | |
14:25 | 休憩 |
14:45 | 福岡未踏3期ブースト会議前半(後半) |
⑥ 【Solve】サウナ・トトノイ・サポートシステム(片桐、山口) | |
⑦ 【Solve】環境計測装置用ソフトウェアのノーコード開発アプリの開発(杉本、 田原、島村) | |
⑧ 【Solve】Face-Down Detection System(Pang、Chen、Xiang) | |
⑨ 【Solve】RAGを用いたサービス比較チャットボット(伊﨑) | |
⑩ 【Solve】LLMを活用したサービス比較チャットボッ(小紫、尾上、奥、執行、宋) | |
16:00 | 休憩 |
16:20 | 福岡未踏2期中間発表 |
① 【Grow】AIを活用した汎用性の高い紛失防止システム(養父、倉掛) | |
② 【Grow】チームでの役割分担・コミュニケーションに特化してゲーム制作を楽しめるプラットフォーム:GAME Session!(大塚) | |
③ 【Grow】住所情報を元に三次元的にピンを投影するARアプリケーション:Air-pin(瀧澤、中尾、谷中) | |
④ 【Pro】一瞬を3次元再構成するアプリケーションの開発(片山) | |
17:30 | 意見交換会 |
18:30 | 解散 |
本イベントでは福岡未踏のクリエータ14チームが発表を行い、一般聴講参加者を含め総勢約70名が参加しました。
前半では11月に開発をスタートしたばかりの3期10チームによるブースト会議を行い、後半では10月から開発をスタートしている2期4チームによる中間発表を行いました。
今回は1期/2期/3期、Pro/Grow/Solve、そして開発を終えたOBを含め、様々なバックグラウンドのクリエータが一同に会しました。プロジェクト推進のコツや専門知識の共有が盛んに行われており、クリエータ同士の関係性をより深めた、そんなイベントとなりました。
③ 総評
早いもので、8月に始まった福岡未踏的人材発掘・育成プロジェクトも折り返し地点を迎え、11月初旬のイベントでは3ヶ月の開発期間を終了した第1期Growの成果発表を執り行いました。この3チームは、9月の中間発表でも完成度が高かったのですが、さらに完成度が上がってました。『Orimetry』は、開発したツールを使って一般向けのワークショップを開催するという活動も素晴らしいと思います。『ScenarioFlow』については、実際のゲーム会社を訪問し、現場の作業者との意見交換を行うなど、追加で実施する3ヶ月の開発に向けた準備が進んでいます。第1期Proについては、すべてデモが動いており、これからの発展が期待できる内容でした。特に、『DeckHub』は今回の発表で開発したツールを活用し、参加者に具体性のある新しい体験を提供できたと思います。
11月後半のイベントでは、第2期採択者の中間発表と第3期採択者のブースト会議を行いました。2期については概ね順調と思われますが、まだまだ発展の余地が残っているので、これから1ヶ月の頑張りを期待します。第3期ではSolveという課題解決型のプログラムを開始しました。これらには、最年少となる高校2年から博士の学生までが採択されており、留学生や女性も増え、ダイバーシティが増しました。企業や自治体からの課題に対して、どのような解決案を出し、どう実装していくのか期待しています。
全体を通じて、コミュニティ感が少しずつ出てきたように感じます。修了した学生たちも参加し、質問し、PMやメンターから質問する時間がないくらいでした。休憩中に、開発者同士で色々と議論をしている姿は頼もしいものがあります。
統括PM 荒川豊