第1期審査結果のお知らせ

5月に発足した福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアム(略称、福岡未踏)の第1期に多数の応募ありがとうございました。エントリーは46件、実際に提案書が提出されたものが31件でした。高校2年生から社会人まで幅広く挑戦していただき、嬉しく思います。

審査は2段階で行いました。まず、書類審査により、面接対象となる15件を選出し、面接を実施しました。面接では、10分間のプレゼンテーションと15分間の質疑により、期間中に何をどこまで作るのか、どのあたりが技術的チャレンジになるのかについて審査しました。そして、最終的に、以下に示す7件(内訳:Pro 4件、Grow 3件)を1期生として採用いたしました。これから3ヶ月〜6ヶ月、開発に取り組んでいただき、どのようなものが生み出されるか、楽しみにしています。

Pro採用

代表クリエータ所属提案名チームメンバー
秋穂 正斗高校生視覚的に効率よくAIの仕組みを中学生からでも学習できるWebアプリ         個人
栗原 佑弥大学生スライド発表に特化したオンライン会議ツール下前 仁志
古川 瑠晟
谷澤 健太大学院生ARお散歩彼女甲斐 貴一朗
川﨑 浩史社会人動画によるオンラインゲーム汎用チート検出エンジン安達 康平

Grow採用

代表クリエータ所属提案名チームメンバー
石山 遼大学生『Orimetry 』作成ライブラリ『 Orimetry.js 』の開発後藤 汰誓
尾崎 真大大学生数学問題文を入力とした3Dモデル自動生成システム宮脇 智也
齋藤 旭大学生ScenarioFlow: ゲーム開発におけるストーリー進行実装のための新たなアーキテクチャの提案押田 叡進

統括コメント

皆様の想いが詰まった提案を専門の異なるPMやメンターで審査しました。書類審査を通過できなかった提案の多くは、作りたいものに対して、必要な要素技術に落とし込めていないものが多く、結果として3ヶ月、6ヶ月でどの部分を開発するのかが不明瞭でした。また、大学で行っている研究をそのまま持ち込んでいる人もおり、研究費と勘違いしている節がありました。また、書類審査を通過し、面接までいった提案の中では、作りたいものに対して、組み合わされる技術が適切ではなかったり、単なる既存技術の組み合わせに留まっている提案も多く見られました。

福岡未踏では、その人がどんなソフトウェアを開発するのか、それが世の中の誰にとって役立つのか、どれくらい挑戦的なことなのか、を重点に審査を行っています。探せば探すほど、類似するソフトウェアやサービスが出てきてしまうかもしれませんが、きちんと調査し、どのような技術的課題を解決しようとしているのかと、その手段について明確に説明してもらえると採択に近づくと思います。2期も募集しますので、皆様の挑戦をお待ちしています。

福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアム

統括PM 荒川豊

2023年7月