成果報告会の実施報告

福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアムでは24年1月に成果報告合宿と1期-3期合同成果報告会イベントを実施いたしました。今回、運営側の想いとして、コミュニティの形成が念頭にあり、外部向けの成果報告会とは別に、合宿形式の成果報告会も開催しました。

1.成果報告合宿

  • 会場 :休暇村 志賀島
  • 日時: 24年1月7日(日) 13:00 – 24年1月8日(月.祝)14:30
  • 実施内容:各チーム発表(12分発表+3分質疑)、ポスター発表、企業講演

2.1期-3期合同 成果報告会

  • 会場 / 協力:LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社
  • 日時: 24年1月27日(土) 10:00 – 20:30
  • 実施内容:各チーム発表(10分発表)、ポスター発表、修了式、優秀クリエータ表彰

3.発表タイトル

Noコースタイトルメンバー
11ProARお散歩彼女谷澤、甲斐
21ProGunShield:動画によるオンラインゲーム汎用チート検出エンジン川﨑、安達
31ProMagicDelta:直感的にAIの仕組みを中学生からでも学習できるWebアプリ秋穂
41ProDeckHub:スライド発表に特化したオンライン会議ツール栗原、下前、古川
51GrowScenarioFlow: ゲーム開発におけるストーリー進行実装のための新たなアーキテクチャの提案齋藤、押田
61GrowOrimetry:折り創作ライブラリ『 Orimetry.js 』の開発石山、後藤
71GrowRittAI Canvas:数学問題文を入力とした3Dモデル自動生成システム尾崎、宮脇
82ProCoNeRF:一瞬を3次元再構成するアプリケーションの開発片山
92GrowAir-pin:住所情報を元に三次元的にピンを投影するARアプリケーション瀧澤、中尾、谷中
102GrowGAME Session!:チームでの役割分担・コミュニケーションに特化してゲーム制作を楽しめるプラットフォーム大塚
112GrowItemFinder:AIを活用した汎用性の高い紛失防止システム養父、倉掛
123GrowBonsaIoT:盆栽特化型の育成サポートシステム内海、丈野、堀江
133GrowHosh!:ほしい物リストを自由に投稿できるサービス畑、丹下
143SolveCommuniCare:地域福祉活動に楽しく参加するシステム石丸、武石
153SolveSaSaka:歩行速度アップを促すシステム奇ソ貞、田中一成、陳實、趙佳旭
163SolveREGIS:消防団の活動をより円滑かつ正確に行えるソフトウェア尾山、瀧口、吉田
173Solveクレジットカード比較チャットボット伊﨑、小栁
183Solveスマホ紹介王:LLMを活用した商品比較チャットbot小紫、宋、奥、尾上、執行
193SolveFace-Down Detection SystemPang、Chen、Xiang
203Solveサウナ・トトノイ・サポートシステム片桐、山口
213SolveUECS Navi Creator杉本、 田原、島村

4.優秀クリエータ認定

成果報告会では、23年採択クリエータの中から特に優れた実績を残したクリエータを「ちかっぱクリエータ」として認定いたしました。「ちかっぱ」とは博多弁で「とても」「すごく」を表しており、力いっぱい飛躍して欲しいという願いを込めて命名いたしました。

(全5件)

  1. 「ARお散歩彼女」1期Pro 谷澤健太、甲斐貴一朗
  2. 「MagicDelta:直感的にAIの仕組みを中学生からでも学習できるWebアプリ」1期Pro 秋穂正斗
  3. 「DeckHub:スライド発表に特化したオンライン会議ツール」1期Pro 栗原佑弥、下前仁志、古川瑠晟
  4. 「ScenarioFlow: ゲーム開発におけるストーリー進行実装のための新たなアーキテクチャの提案」1期Grow 齋藤旭、押田叡進
  5. 「GAME Session!:チームでの役割分担・コミュニケーションに特化してゲーム制作を楽しめるプラットフォーム」2期Grow 大塚敏郎

5.総評

 夏から始まった福岡未踏もいよいよ大詰めを迎えました。成果報告合宿は、3期にとっては中間の意味合いもあり、まだ途中段階の発表も多く見られましたが、想像以上に2ヶ月で仕上げてきたなという印象でした。1期Proや2期のPro/Growは流石の仕上がりという感じになっており、3期採択者への良い刺激になっている様子が見て取れました。まさにこうした同年代での切磋琢磨が何事にも代えがたい未踏の経験だと思います。最後に発表した1期ProのARお散歩彼女チームは、プレゼンテーションで動画を披露してくれました。しかも、単にシステムを説明するだけではなく、どういうシチュエーションで使うものなのか、どうやって作ったのかについても映像化されており、PMメンターを含め、全員が驚きました。この刺激が後に開催される成果報告会での全プレゼンのクオリティ向上に寄与したことは言うまでもありません。

 今年度最後となる合同成果報告会においても、これまで我々が実施してきたコミュニケーション重視の発表会とすべく、プレゼンを短くして、デモセッションを設けました。プレゼンを聞いた後、クリエータとダイレクトに、その想いや活動について話すことで、より相互に刺激を得られていると感じました。初めて参加する方々にとっても、単に発表を聞くだけではなく、直にクリエータと話せるのはとても良かったのではないかと思います。最後の発表ということで、10分間のプレゼンテーションも全員気合いが入っており、完成度が非常に高かったです。

 今回、発掘・育成を行った21件50名は、いずれも非常に熱量が高く、相互に刺激しあい、イベントを通じて、本当に良いコミュニティになったと思います。我々運営側もこうした成長を見守ることができ、本当に嬉しく思います。21チームの甲乙は付け難いのですが、特に優れたプロダクトを開発した5件を、ちかっぱクリエータ、として表彰させていただきました。これから先の飛躍を期待します。

統括PM 荒川豊