2025年度の福岡未踏修了生である、秦 幸生さんが、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する「2026年度未踏ターゲット事業」に採択されました!
福岡未踏での経験を糧に、国の最先端プロジェクトへと見事にステップアップを果たされたこと、事務局およびPM・メンター陣一同、心よりお祝い申し上げます。
採択プロジェクトの概要
- 採択クリエータ:秦 幸生(九州大学 共創学部共創学科/モリハタ化学工業合同会社/株式会社basiq)
青木 直哉(九州大学 大学院工学府)
- 採択事業:2026年度未踏ターゲット事業 (リザバーコンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)
- プロジェクト名:誰もがどこへでも適用できる全国湖沼アオコ早期検知システムを目的としたアオコ短期予測モデルの開発
- プロジェクト概要:本プロジェクトでは、自作した安価な小型機器を使用して、励起光と蛍光の時系列連続データを観測し、そのデータをリザバーコンピューティング技術で解析することで、植物プランクトン組成の推移に基づくアオコ発生の短期予測モデルの開発を試みる。アオコの短期予測モデル構築に成功した暁には、全国津々浦々の湖沼で観測された励起蛍光スペクトルを読み込み、アオコの前兆を検知し、利用者へ知らせる、オープンアクセスWebアプリを開発することで、アオコの発生に伴う社会的健康被害への予防的解決を目指す。
- 採択理由:アオコの早期検知という社会的要請の高い課題に対し、安価な小型観測機器によって励起蛍光スペクトルの時系列データを取得し、リザバーコンピューティングにより発生前の兆候を短期予測しようとする点を高く評価した。従来の化学分析や発生後の画像判定に比べ、低コストで継続的な現地監視につながる可能性があり、環境問題への対応としての意義も明確である。また、「誰もがどこへでも適用できる」システムを目指す構想は、利用者視点と社会実装の両面を備えた本提案の大きな強みである。今後は、地域ごとの環境条件やデータ特性の違いを踏まえたモデル設計と検証を進めることで、より高い汎用性と実用性の両立が期待される。
■ 参考リンク 2026年度未踏ターゲット事業(リザバーコンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)公募結果について | デジタル人材の育成 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/target/2026-reservoir/koubokekka.html
福岡未踏での活動について
秦さんは、2025年度の「課題解決コース(Solve)」において、株式会社セラク様から提供された課題に対し、チームメンバー(桜井大翔さん、秋田陽平さん、藤野大翔さん)と共に「すいすい栽培ログ:安心で安全な農薬管理を実現する作業管理アプリ」の開発に取り組みました。
「すいすい栽培ログ」は、農家の高齢化やJA職員の作業負担増加により既存の農薬管理アプリが現場に浸透していない課題に着目した営農支援システムです。農薬使用量・ルールの自動チェックや作業履歴の自動記録といった機能を備え、スマホ用入力・可視化アプリ、情報管理システム、および入力支援デバイスの3要素で構成されています。
開発の過程では、岡安崇史PMの助言や現地調査を受けながら、チームで役割を分担し、アジャイルに改善・拡張を反復したことで、利用者の期待に応える実践的なシステムを見事に完成させました。
現場のリアルな課題や実データに泥臭く向き合ったSolveでの実践経験が、今回の「未踏ターゲット」というより高度で専門的な領域への挑戦の土台となっています。
福岡未踏は、今後も地域から世界を驚かせる才能を発掘・育成し、彼らが次の大きなステージへと羽ばたいていけるエコシステムの構築を目指してまいります。秦さんの今後のさらなるご活躍を期待しています!
■ 2026年度 クリエータ募集中! 福岡未踏では、現在2026年度の挑戦者を募集しています。 詳しくは、以下の募集要項をご覧ください。 https://mitou-fukuoka.org/koubo/

